石橋を叩いても渡らないかも?: 様々な情報の裏と表

2006年11月10日

様々な情報の裏と表

きょうは珍しく長文になるので、すでにご存じのかたや関心の無いかたはスルーしてください。

最近、よくテレビを見る。といっても、ここ一週間です。
みなさんの批判の元凶がすべてテレビが発端になっていると思われるので、現状を見ずして意見を述べるのは片手落ちだと思い、時間があれば見るようにしています。ただしニュース番組だけですが。でも、週明けにはまた見なくなると思います。

みなさんがテレビを重視しているのは、たぶん速報性があるからだと思うのですが、それはあまり意味がないと思います。ただ情報を得るだけならWEBのニュースサイトで十分です。更新の速いメジャーサイトならほとんど同時か、むしろネットのほうが速いくらいです。

限られた時間の枠の中で、しかも視聴率を気にしながらのテレビニュースはさまざまな思惑をかかえながら、視聴者にとって不必要なコメント(ナレーション)や映像で飾られます。本来視聴者自身が判断し、考えていかなければならないことまでテレビが語ってしまうのです。それをあたかも自分の考えと錯覚し、多くの人は見てしまうのです。知らず知らずのうちに不必要なコメントや映像まで、自分の中に受け入れてしまうのです。これはニュースだけに限りません。テレビの弊害は自分自身が「ものを考えなくなる」ことなのです。

わたしはテレビから得られる情報を否定しているのではありません。ただテレビが成り立っている仕組みを考えれば一般企業と同じように様々な条件に制約されているその中での一情報番組なのです。テレビという媒体はエンターティメントからニュースまで幅広い内容を抱えて成り立っています。だからどちらが主でどちらが従なのだというものではないのです。

例えが適切かどうかわかりませんが、街売りの週刊誌と同じなのです。売れなければ雑誌社として成り立っていかない。テレビも同じことがいえると思います。みなさんはご存じかどうか知りませんが、その売れ数(テレビは視聴率)が、掲載してもらう広告の契約率に繋がるのです。

わたしは、ある時期に月刊誌を発刊している出版社に努めていたことがありました。コンビニやマガジンショップに並ぶ様々な週刊誌や月刊誌はお店の買い取りではなく、売れ残ったら全て版元が引き取るのです。一部の人気雑誌以外はほとんど新刊更新時に引き取られます。わたしがいた当時の週刊誌でいえば完売に近い実績を出していたのは1誌か2誌でした。おそらく今もそれは変わらないと思います。では何故売れ残る程、過剰に供給するのか。

それは世間にその存在を認識してもらうため。それが公称何百万部発行の雑誌としてスポンサーがつき、広告収入を得られるのです。その裏には大量の廃棄される雑誌があるのです。極端なことをいえば本の売れた代金なんかお店へのリベート、流通にかかる経費、印刷にかかる経費を引けばほとんど残らないか、下手をすれば赤字です。それでも続けていけるのはその情報媒体の存在によって得られる広告収入があるからです。

これはテレビ、雑誌の世界の話しだけではなく新聞の世界にも言えることです。新聞は値上げのときによく使われる口上に「報道としての中立性を保つ為、この度○○円値上げさせて頂きます」と書かれている社告をご覧になったことはありませんか。本来新聞購読代金50パーセント広告収入50パーセントが理想なのですが、昨今の不況下に広告収入は激減しています。新聞の発行部数も「押し紙」といって供給過剰な新聞を販売店に押しつけています。

雑誌と違うところは売れ残ったらその代金は全てお店が被ることです。それでも販売店がやっていけるのは各社条件がまちまちなので今回は詳しい説明は割愛させて頂きますが、ようするに新聞社も雑誌と同様、広告収入が大事なウェイトを占めているのです。実質販売部数を水増(公称発行部数)し、広告収入を得ようとします。だから余分に押しつけられた新聞を販売店とっては捨てるぐらいなら、タダでも次回契約のために無料で配布したほうがよっぽどいいのです。

長々とまとまりのない駄文を書いてしまいましたが、資本主義経済の中でジャーナリズムを確立するのは容易ではありません。どの情報が真実に近いという基準は無いと思います。それは受け止める人の立場の違いで様々だと思われるからです。ではどうすればいいのか。それはわたしにもわかりません。もしひとつだけアドバイス出来るとしたら最初のほうで述べたように、「自分自身で考える」ことを身につけることです。そのためにちまたにあふれる情報から自分にとってよいものを見つけ出す「目」を養うことです。

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posted by ゲゲゲのイチロー at 11:30 | Comment(1) | TrackBack(3) | マスメディア
この記事へのコメント
こんにちは、マイブログへのコメント有難うございました。

私は、9月頃から”週間金曜日”という、
ほとんどCMの入らない雑誌を読み出しました。
疑い深い?私はそこの文章も吟味しつつ読みますが^^;
でも、スポンサーを取らない事は、ある程度は真実に近付けるような気がします。
(ただ、値段が500円は痛いですが・・)
Posted by una at 2006年11月15日 16:08
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