石橋を叩いても渡らないかも?: NHKクローズアップ現代を見て

2006年11月06日

NHKクローズアップ現代を見て

usa.senkyo.gif先週のわたしの記事は来春の広島市長選がらみの内容だったけれど、これってネガティブキャンペーンっていうんですね。今、見ていたNHKのクローズアップ現代「亀裂深まるアメリカ・中間選挙ルポ」の中でやっていた。

アメリカ民主党の攻勢に危機感を持った共和党が空前のネガティブキャンペーンをやっている。民主党も負けじと同様、キャンペーンを張っている。相手の個人的なアラを探し出してイメージダウンを計るという戦術は、なんか日本のインターネット・ブログ界の罵倒合戦とよく似ているなあと思った。だから先週、わたしが書いた記事も広い意味で言えばネガティブキャンペーンのひとつなのですね。

正直いって書いた後は、かなり落ち込んだ。憎しみを持って相手を批判することはどちらが正論だという以前に、言っている自分自身が傷つく。たぶん世の中でどんな些細なことでも、こんな小さな憎しみから争いごとが始まるのだと思う。相異なる意見があって一番難しいことは、どちらも自分が正論だと信じて疑わないことだ。それがときとして過激になって相手を罵倒し倒す。後に残るのは何か。やられた方の憎しみだけ。

なにか日常生活の、そう、いまのイジメの問題だって、やっている方に多少の後ろめたさや、何がしかの心の痛みがあれば状況はもっと変わっていったと思う。でも今はそれがない。大人も子供も。これは人間の本能(煩悩)なのか。心の痛みのない状況が蔓延している。今の世の中に何を正義とし、何を自分の生きる指針として人は生きていけばよいのか。人は叩かれば痛いと誰もが言う。叩き返せば最初に叩いた相手が自分が悪かったという気持ちになるというのか。もしそのまま叩き合いが続けばまわりの人たちはなんと思うのか。

usa.senkyo-2.gif明日はアメリカ中間選挙の投票日である。双方、具体的な政策の語られない異例の選挙だという。街頭インタビューであるアメリカ市民が言っていた。どちらの党のネガティブキャンペーンも、もううんざりだと。いまアメリカ社会は疲弊している。いつまでも終わらない正義のためのイラク派兵と戦死者。果てしなく効率化をめざすグローバル社会の落とした陰。それに伴った失業と生活不安。拡がる経済格差。目の前の多くの問題を抱えながら権力闘争に明け暮れているアメリカ政界の姿は明日の日本の姿だ。そこにあるのはその政争の嵐で取り残された多くの国民。

わたし自身ブログの片隅で物言うことは、たとえ少数の方にしか目に止まらないとしても、見ていただくことを前提に書いているのであれば、それが誰のための言葉なのか、いまの自分を見つめ直さねばならないとあらためて思った。
(写真はCNN,APより)

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posted by ゲゲゲのイチロー at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治
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