石橋を叩いても渡らないかも?: 自分の考えを持つことの大切さ

2006年08月30日

自分の考えを持つことの大切さ

supigura.gif最近、急激に政治ブログに興味が無くなってしまった。
きのうまでは自分だって声を上げて、何だかんだと叫んでいたのだから、こんなことを言うのは無責任きまわりないのだが、かかわればかかわるほど迷路に迷い込んでいくようで、いったい何のために記事をアップしているのか自問自答することも多くなり、いっそ原点に省ることも必要なのではとおもっている。

もともと用心深い(タイトルどおり)性格だから人の尻馬に乗るほど単純ではないが、自分が職業としてカメラマンを志した動機は、すでにまわりにマスメディアという生活環境があったからで、同世代の人たちよりも社会に関心を持つきっかけは十分であったと思う。でもその時点では年相応の若者であり、先輩たちの話の輪に入っていくのは容易ではなかった。いつもつまらない質問をしては笑われていた。
心の中で、いつか対等に話ができる自分に成長してやるのだという思いがあって暇を惜しんでは読書もし、先輩たちのいう話題の映画やテレビ映像、世界の名だたる写真家の作品展から写真集まで機会あれば見て回った。それは、ただ単に早く一人前に扱ってもらいたいがためだった。

当時は一人前になるまでの過程において、先輩たちが手取り足取り教えてくれるような時代ではなかった。わたしは仕事中も仕事を終えた後も、腰巾着のようにつき歩いて、先輩たちの言動を一言一句、一挙一動を見落とさない様、常に注意を払った。これが自分にとってのマニュアルでありテキストだと思った。わからない話題でも常にメモし、書店や図書館にいって資料をあさったけれど、ようやく手に入れることが出来た資料の内容が難解で理解できないまま部屋の片隅に積み上げてしまうことも珍しくなかった。

そういう日々が何年か経過したある日、わたしが師匠とあがめていた先輩が「○○君は、映像で何をやろうとしているの?」といきなり質問をぶつけられ、ドギマギしながらも「わたしは社会にたいして、自分が今学んでいることによって(映像が)何か出来るのではないかと・・・・・」「ふ〜ん。カメラは手段だよ。この金属の箱が何を生み出すっていうんだい。君自身が何もないカラッポのままなら、写る映像もそのままなのさ・・・・。」
数年間、アシスタントを始めて、向こうから指導らしい声をかけてもらったのはカメラ露出の設定(当時はすべて手動設定だった)と、この時の問いかけの答えの二つだけ。それから程なく先輩(師匠)の元を離れ自力で職を探し、自分の出来る能力を面接にいっては売り込んで、長らく業界に住み続けることになってしまった。

でも、あのときの餞別ともいえる先輩(師匠)のひと言は、自分自身の考えを培うことが表現者として一番大切なことなのだとわたしに送ってくれた貴重なひと言だったとおもう。


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posted by ゲゲゲのイチロー at 15:50 | Comment(1) | TrackBack(3) | マスメディア
この記事へのコメント
世間が信じ込んでいる嘘を暴きましょう。
Posted by 大室☆寅之助。 at 2006年09月02日 14:32
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