石橋を叩いても渡らないかも?: モノクローム世代

2006年06月13日

モノクローム世代

今はすべての映像がカラーだが、昭和30年代までは、白黒全盛で(映画もテレビも)カラーは、既にあったのだけれど、まだ希少価値だった(コストが高い)。だから、わたしが習った当時は、白黒を基準(スタンダード)として教えられた。操作はすべて手動。露出計も無かったから、自分の記憶とカンに頼るいい加減なものだった。当時の専門家のコラムなどにそれが出来ないとプロじゃないみたいな事が大真面目に書かれてあったのを覚えてる。

capa.gifでも白黒映像のいいところは最初から色の事を気にせずに、写したいコト、伝えたいコトのみに集中できた(伝えられた)。それが段々と原稿依頼がカラーでという注文が増えてきて、今までどおりの感覚で撮影し、提出したら「もっと色のコンビネーションや効果を考えて撮るように」とお叱りの言葉が返ってきて、また新しいコト(テクニック)を覚えなければと苦労した。いまの人はハードがすべてオートマティックだから操作の苦労が無い分、絵作りに専念できる。

どんどん進歩して実際に見たモノに、より近く表現できることは、一見良い事のように思われるが、実はそうではない。以前にも書いたが「伝えたい事」というテーマがあってカメラを回しても、要不要にかかわらずすべてのことが写ってしまうのだ。人間の肉眼で見るばあいは、一瞬のうちに脳の中で取捨選択し、興味のあるモノしか脳が受け付けないから、あたかもそれしか見えていないように思うだけなのである。だから現場のカメラマンは見えるコトではなく、見る人(視聴者)が関心を持つであろう(もちろん撮影者自身も関心があるのだが)状景をフレーミング(トリミング)していく。そうして「伝えたかったコト」を皆の前に披露するのだ。

これがややもすると、作為的に本来伝えるべき事はフレームアウトされてしまうこともある。(ほとんどは編集段階でだが)これにSE(効果音や音楽)がつき、ナレーションがつく。商業目的の映像はこのテクニックは当然のことではあるが、これが報道とかドキュメントの場合はある意味でコワイ!。

(カラー画面をモノクロにして音量もゼロにしてニュースを見るのもいいかも。編集してあるから保証はできませんが)

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posted by ゲゲゲのイチロー at 18:18 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
おはようございまーす^^
確かに白黒画面で見ていると、嘘っぽくない真実のドキュメントっぽい雰囲気がしますよね。

>カラー画面をモノクロにして音量もゼロにしてニュースを見るのもいいかも
これは案外試してみる価値はありそうですねー。
いつかやってみようかな?全然違う雰囲気になるやも?ですね。
効果音はなんかイヤですね。あの効果音にも騙される人は多いでしょうね。うるさいし^^
Posted by ぶいっちゃん at 2006年06月14日 09:08
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