石橋を叩いても渡らないかも?

2006年06月26日

子供たち受難の時代に大人の役目は

kodomo.gif勤めを辞めてからフリーになったとき、しばらく食えなくて心配した友人が「ちいさな仕事だけど、ギャラも安いし。やってみる?」。当時は藁をもすがる思いだったので二つ返事で受けました。学校の卒業アルバム用の撮影です。

街の写真屋さんの仕事なのですが、それはそれで結構楽しくて、一時的なツナギのつもりだったのですが、十年余り続きました。あくまでも助っ人なので普段は拘束されないし、おおまかなコンセプトの擦り合わせはあっても、あとは自由に撮らせてもらえたので、今となっては楽しい思い出のひとつです。

表面的ではあっても学校の中(教育界)が覗けるという興味もありました。卒業アルバム用の撮影なので対象は最終学年(小学校なら6年生、中、高校生なら3年生)だけです。当時は自分の子供のような年頃の子相手の仕事は、時々本気になって叱ったり(仕事を忘れて)、色々ありましたけど、日ごろの大人相手の仕事(広告撮影や取材撮影など)とは違う意味で勉強になったと思います。

その中でわたしなりに感じたこと、見てきたことで、いまの社会問題(子供の)に通じるのではないかと思われる思い出をピックアップして書いていこうと思います。今日はもう時間が無いので、マエフリだけですが、次回から具体的な体験談を載せる予定です。


このページの一番上の記事へ戻ります

posted by ゲゲゲのイチロー at 20:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 教育

一期一会から始まって その2

rabender.gif7月は、北海道・中富良野のラベンダーの季節です。

30年前、道内で香料の原料としてラベンダーを農作物として作りつづけた数々の農家も合成香料の普及という思わぬ時代の波を受け、みんな採算の合わなくなったラベンダー作りに見切りをつけていきました。とうとう最後には中富良野のファーム富田一軒になってしまいました。今年限りでと、いつも心に言い聞かせながら栽培を続けていらした富田さん(当時44才)にとっても、その年は本当の正念場でした。

ある晴れた日、ラベンダー畑に大勢の人が訪れているのが目に止まりました。次の日も次の日も。もともと普段は地元の農家の人たちしか見かけない静かなところです。その不思議な集団との出会いが富田さんにとっても、中富良野にとっても未来につなぐ使者たちの出会いだったなんて、その時は知るよしもありませんでした。

その集団はカメラを持っていて、思い思いにラベンダー畑を撮り続けているのです。その中の一人が教えてくれました。「今年(75年)の国鉄のカレンダーに、この美しいラベンダー畑が載っていたんだよ。知らなかったの?」今のようにインターネットのようなものの無い時代です。この一枚のカレンダーによって富良野のラベンダー畑の存在は全国のアマチュアカメラマンに伝わり、愛好家たちは富良野を目指したのでした。

いつも訪れてくれる写真愛好家たちに、素朴な農家の富田さんのお母さんはどう、もてなしたらよいのか分からず、手持ちのハギレで作った小袋にラベンダーを詰めて、訪れてくれる人たちに差し上げることにしました。その手作りの匂い袋を持ったカメラマンたちが口伝えに、また富良野の人の優しさとラベンダー畑の美しさを全国に拡めていきました。

もともと上富良野で上田さんという方が栽培されていたラベンダーに魅せられた冨田青年(当時21才)が両親を説得し、中富良野の地に根付くよう努力され、農作物として開花されたのだそうです。その愛情や思い入れが最後の一軒になっても続けられた原動力だったともいえます。当時を振り返って語られる富田さんは「もし、あのときカレンダーにラベンダー畑が載らなかったら、またそれを見て訪れてくれた人たちとの出会いがなかったら、次の年はもう、ラベンダー畑は無くなっていたと思います。彼らが訪れ、励ましてくれた事が、もう一年、もう一年と続ける励みになったと思います」

夏の北海道にとって、いまや富良野のラベンダー畑は本土では見ることの出来ない南フランスの景観です。観光客も中富良野だけで100万人以上です。

中富良野町役場ホームページ http://www.furano.ne.jp/nakafurano/

このページの一番上の記事へ戻ります

posted by ゲゲゲのイチロー at 08:00 | Comment(1) | TrackBack(1) | 日記

最新のTOPページへ

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。